ネコメシCEOブログ

ネコメシCEOのブログです。主にツルカメの話題を書きたいと思います(謎)

はじめての内視鏡(口から)

8月1日の夜、なんか喉というか食道というかの辺りが気持ち悪くなってて、夜ごはん食べてなかったから胃液が戻ってきたのかしらと思い慌てて食べて寝た。

翌朝起きても気持ち悪いのが治まってなくて、何だろうなあという感じだったが、とりあえず飲み食いするたびにつっかえ感があるというか痛みも伴うので、あー、これはもう間違いない、食道になんかいるって思った。

8月2日の夕方、神保町でのミーティングの後、月初めの経理業務などがあるので事務所へ戻ろうと思っていたが、食道になんかいるの件が気になったというか、実際わりと痛かったので、19時までやってる内科を目黒駅の近くで探し当て、戻るのはやめて病院へ行った。

受付で、消化器内科は今日はもう終わったけどふつうの内科でいい?と言われたが、どう考えても食道に違いないので消化器内科がいいに決まってるため、明日の予約が取れるというので土曜14時に予約した。

8月3日、消化器内科へ行く。問診で、絶対的に食道になんかいます!と訴え、ぜひとも内視鏡で確認してほしいと切願し、今日のほかの予約の患者さんの診療が終わった後で良ければということで、待合室で待ち続けた。ちなみに待ってる時の時間つぶしは、病院なのでスマホとか電源切ってて、マークトゥエインの人間とは何かにした。

内視鏡での目視にこだわったのは食道ガンを疑ったから。僕は15年くらい前に膀胱のガンをやっていて、これは既に完治しているのだけども、完治といっても、再発期間は何もなかったので治ったね、ということで、それ以降は再発じゃなくて新規になるよという意味合いでの完治なのであり、15年の歳月を経て事実上の再発を疑ったわけで。

内視鏡検査の順番が回ってきて、今どきは鼻からやるらしいということで、鼻に変な棒とか突っ込まれて麻酔が効くまで待たされるなどした。で、いざ鼻から内視鏡って段になったらもうこれが痛いのなんのって無理です無理ですって話なわけで。どうも鼻の穴が細くてしんどい模様。じゃあ口からだねということで、口に麻酔の霧吹きされてもうすぐに内視鏡を突っ込まれた。でも口からは全然痛くなくて、おー、入ってる入ってるって感じで、口からの内視鏡は初めてなんだけど(鼻からも初めてだが)、正面のモニタに映像が出るのがなんというかNHKスペシャルっぽくて面白かった。

口の中、喉ちんこを越えて、さあいよいよ食道って辺りで、何やら白い物体を確認した。これは腫瘍なのでは!?と思って、おーうー、あーおー、って叫んだら、喋ると喉が動いてやりづらいと言われ黙った。しかしその白い物体は1つどころか、すげーたくさんあって、列をなしているいるというか群れをなしているというか、とにかく凄い数だった。その映像たるや壮絶なものがあった。ものすごく、NHKスペシャルだった。内視鏡が胃まで到達すると、空っぽの胃袋が映像に映し出された。胃壁には白いやつらはいなくて綺麗だった。そこでまた内視鏡を食道に戻して、白いやつを検体として切除するということで、先生が内視鏡の管の中に先っちょが鋏になってるやつをズズズッて差し込んでいて、あー、昔オリンパスの医療系コンテンツやった時にあったなアレって思った。日本の技術ぱねーって思った。そんで鋏が内視鏡の先に到達して、いざ白いやつを切除っていうシーンは、ほかの技師とかが集まってきてワッセワッセと切除作業をするもんだから、僕とモニタの間が遮られてしまって、クライマックスが見れなかったモヤモヤ感が残ったまま、内視鏡検査を終えた。

正式な診断結果は一週間後ということになるが、まあ病名としては食道カンジダで間違いなかろうということだった。カンジダというのはカビの一種で、それが食道内で大発生というもの。食道カンジダで画像検索すると僕が内視鏡のモニタで見たまんまの写真がたくさん出てくるので興味がある方は閲覧されたし(一応、グロ注意?)。

治療は結構強めの薬の経口投与ということだが、正式な診断結果後、按配の良さそうなやつを見繕って処方するとのことで、さしあたっては昆布ゼリーみたいなやつを出してもらった。飲むと、ぐむむってなる。食道カンジダになる原因は、体力が著しく低下してるとか免疫力がなくなってるとか、そういう時に、人間誰しもが体内に飼っているらしいカンジダが大発生しちゃうとか、そんな感じらしいんだけど、別に不摂生なの今に始まった話じゃないしなあ。不摂生がむしろ規則性を伴っているため、どちらかというと規則正しい生活でさえあるというか。まあ、とりあえずよくわからんけど、そういう感じらしい。まあ、4年くらい前に尋常性乾癬になった時も、原因不明でなったしな(さらに、なんでかわからんうちに治った)。

土曜は検査で一日潰れたし、日曜(今日)もあんま作業できなかった。明日からはふつうに業務するので、この週末に関してはご容赦くだされ>関係各位。

 

あ、ちなみにタイトルの「はじめての内視鏡(口から)」について補足しておくと、前述のとおり15年くらい前に膀胱のガンをやってるんだけど、その時に内視鏡自体は経験済みで、しかも尿道から突っ込むってやつで、これがマジで超絶に痛くてもう本当に二度とやりたくない(当時は検査で何度も何度もやったけど。ちなみに手術も内視鏡でやった)。その痛みと鼻から入れた時の痛みを比べると、まあ、どっちも耐えられないな。鼻のはなんというか、痛いっていうか、プールで鼻から水を飲んでしまうやつを永続的に維持しているような痛みで、これはこれで生理的に耐えられないというか。尿道のは、尿道の内側を内視鏡が削りながら入っていくような感じなので物凄く痛いうえに、数日間はおしっこのたびに泣くほどしみるというオマケつきで壮絶としか言いようがない。ああ恐ろしい。

 

それにしても今回の食道の件、ガンじゃなくて本当に良かった。ありがとう、そしてありがとう!

 

2013年7月の出来事

今月は何やらイベント出演系の出来事が多い月でした。

 

7月6日、CSS Nite LP28「仕事とお金の話」にて、「小さな会社を2つ経営していて思うこと」と題したセッションを担当しました。話の内容はツルカメとネコメシという二社をどういう風に経営しているのか、どうなりたいのか、どうして2つあるのか、みたいな。使用したスライド、ふつうに公開するつもりだったのですが、一応今回は参加者のみでと言われましたのでSlideShareには上げていません。ほかの人の各セッションの感想については、関係者用のサイボウズLiveにうわーって書いてしまって、なんか改めてブログで書こうっていう気をなくしてしまったまま今に至るのが我ながら残念です。最初からブログに書けば良かったです。アンケートの集計したものとか見せてもらいましたけれども、わりと好評だったようでほっとしました。僕はかつて名古屋のCSS Niteで講演した時、アンケートの自由記述欄に「二度と名古屋の地に足を踏み入れないで頂きたい」と書かれた経験があり、なんというか、CSS Niteのアンケート見るの超怖かったんですけど、今回はそういうの無くて本当に良かったです。話を聞いてくださった皆さま、ありがとうございました。

 

7月10日と17日、第10回Webプロデューサー育成初級講座にて、「Webプロデューサーに知っておいてほしいインターネット基礎知識」と題したセッションを担当しました。主にブランド主側の新卒者や異動でWebプロデューサーになったばかりの人たちを対象とした講座なのですが、できるだけ早いうちにインターネットの仕組みなどにおいての正しい知識に触れておこうという主旨のセッションで、HTTP、URIDNS、HTMLなどについて解説するという内容になります。「誰向けなんだ」「制作ならともかくブランド側が理解している必要があるのか」といった感想も散見されましたが、誰得なのかといえば俺得です。制作者クラスタでない人たちこそ、Webを媒体として扱うのであればその仕組みなどを知っていてしかるべきではないかと思うのです。たとえば自動車会社の人は、直接の製造や設計の人たち以外の部門でも、車の仕組みに結構詳しいですしといいますか。とりあえず、この手のこと(HTTPの詳細とか)はWebに業務で携わって何年か経過してしまうと、微妙に「今さら聞けない」感が出てきたりもするのでありまして、今時点では意味はわからなくてもいいから一度言葉や説明を聞いておくというのはわりと重要ではないのかと思っております。こちらのスライドも、有料セミナーのお持ち帰り資料として作成しているものでありまして非公開となっています。いつかコミPo!化して出版したいです。話を聞いてくださった皆さま、ありがとうございました。

 

7月27日、第14回リクリセミナー「Web制作の未来、あなたの未来」にて、「いずれは事務所で大往生(謎)」と題したライトニングトークを担当しました。ライトニングトークですから時間は短いわけでして、本イベントでは8分でした。金曜夜から大阪入りしまして、当日は懇親会・二次会・三次会までじっくり堪能して日曜に帰りましたが、8分しゃべるためだけに二泊する男とは僕のことです。そうまで話したくて仕方ない内容だったのか?というと、別にそこまでではないのですが、こもりさんのセッションが無料で聞けますし(実はこもりさんの話って聞いたことなかったので)、大阪には仕事の出張でもあまり行かないので、たまには大阪の人たちとも話したいなと思ったとか、そんな感じでもありまして。金曜の夜は大阪方面の友人たちとアドテクから下ネタまで幅広く議論して楽しかったですし、当日のセミナーも楽しかったですし、懇親会以降もたくさんの人と知り合えたし非常に楽しかったです。なのでいいんです。ライトニングトークの内容は、リクリのテーマ自体が未来だったということもあり、50年後もうまい按配で働いていられるために僕はこんなことを考えています的な話をしました。

ライトニングトークで使ったスライドはこちらになります。

話を聞いてくださった皆さま、ありがとうございました。

 

7月30日、東北セミボラ報告会にて、今年10月4日・5日に第5回を開催予定の東北セミボラの今まで(第1回から第4回)を振り返るというセッションでセミナー部分の報告を担当しました。第5回も豪華ゲストをお招きしてのセミナー、そして福島県南相馬市(予定)でのボランティアを実施します。震災以降まだ被災地へ足を運んだことがないという方は、ぜひこのセミボラ参加をきっかけにしてみませんか。セミナーのみの参加も大歓迎です。セミナーは金曜日ですから、そのまま泊まって週末は東北観光を楽しむなんていう選択肢もあります。セミボラのFacebookページには、今までの活動の写真とかもたくさんアップされていますので、雰囲気どんな感じなのかとかチェックしてみてくださいね。

セミボラ報告会で使ったスライドはこちらになります。

なんかフォントがすごいことになっててウケルんだけど。

このスライドの元を作ってくれたのはプロジェクトメンバーの三浦さんです。それをベースに梅原さんと僕が手を入れました。もう一つのセッションとしてメキメキの佐藤さんにもお話し頂きました。また、隣室で、前回のセミボラの際、南相馬市の様子を360度ビデオカメラで撮影したものをSRのヘッドマウントディスプレイで堪能するという映像の中に入り込む体験ができるという催しも一緒にやっていたのですけども、こちらにも平日の昼間にも関わらず多くの人にお越しいただきまして、報告会はなかなか賑わっていました。セミボラのプロジェクト関係者および事務局の皆さま、メキメキの佐藤さん、SRのセット一式を持ってきてずっとアテンドしてくださった理研の藤井さん、脇坂さん、野口さん、そしてお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 

とかいう感じの2013年7月は本日で終了です。

来月以降もツルカメをよろしくお願い申し上げます。

2013/8/1 18:15追記:ネコメシもよろしくお願い申し上げます。

 

九州発の人材・ベンチャーがマーケットを作る!最強集団の人材戦略とは - ad:tech kyush 2013, B-7

先週、6/5, 6, 7と二泊三日で福岡へ行ってきました。そう、ad:tech kyushu 2013へ参加するためです。往復JALだし、ホテルも二泊だし、もうこの時点で経費山盛りなんだから、なんでフルカンファレンスパスの同時通訳代金だけケチるのか、なぜわざわざ福岡まで行ってそこだけケチるのか……。後悔先に立たずとはよく言ったものですが、ともかくケチってしまったために、初日のFacebookのDoug Stotland氏と、二日目のAmazon Japanのジャスパー社長の話は、何を言ってるんだかよくわかりませんでした。

その他のセッションは、概ねいずれも好感触で、聞いて損した的なのがなかったのが良かったですね。聞いたセッションはすべて神速で会話をメモりました。なかでも特に面白かったのは [B-7]「九州発の人材・ベンチャーがマーケットを作る!最強集団の人材戦略とは」と [A-8]「これが通販王国、九州が誇る最強ダイレクトマーケティング!」です。[A-8] は、さっそく今日からでもランディングページを作って試したくなるくらいの勢いで超タメになりました。[B-7] は、テーマ的に人材育成の話題を期待していたのですが、その意味ではちょっと肩すかし?、でも一番面白かったので評価は二重丸です。

ということで、この二重丸だった [B-7] につきまして、読んでも面白いのかどうかはともかく、神速メモを公開いたしますので良かったらどうぞ!

 

九州発の人材・ベンチャーがマーケットを作る!最強集団の人材戦略とは

  • 濱渦 伸次/株式会社アラタナ 代表取締役
  • 橋本 正徳/株式会社ヌーラボ 代表取締役
  • 飯島 剛士/楽天株式会社 九州支社
  • 進 浩人/株式会社paperboy&co. 取締役 福岡支社長
  • 本松 慎二郎/株式会社アサツー ディ・ケイ 九州支社ICルーム長(モデレーター)

 

濱渦 アラタナの代表をやってる。29歳。宮崎生まれ宮崎育ちで宮崎が大好きなのだが、進さんや橋本さんにはいじめられていて、宮崎ってパスポートいりますよねとか。こういうのよくないと思いますね。とにかく宮崎が好き。ECに特化したベンチャー、2007年に2人で創業して6年で90名になっている。夢は宮崎に1000人の会社をつくる。人材は3割がUターン、Iターン。すごいでしょ、いつもいじめてるけど。

橋本 すみません、聞いてなかった。

濱渦 いや、まじめに聞いてもらっていいですか。宮崎ってBSE問題とかを経て閉塞感みたいなのも結構あったりするんだけど、そういうの吹き飛ばしていきたい。インバウンド、アウトバウンド全部やってるけど、僕ももともとはテレアポとかやってた。ガムテープぐるぐるみたいな。

橋本 なんですかそれ。ガムテープ?

濱渦 電話に手をくっつけるって意味。そこは興味もってもらったのね。東京にも一度事務所開設とか進出したけどやめた。東京にいったのは失敗だったかも。東京だと、ちょっと来てよとかいわれちゃうんだけど、宮崎しかないと、いや宮崎なんでっていうと生暖かくしてもらえる。あ、携帯やめてもらっていいですか。

 あ、はい。

濱渦 うん、話してるからね。うん。で、融資はふつう銀行とかから借りるんだけどあんまり金額とれなくて、僕は東京行って宮崎をこうしたいってアピールした結果、VCから2億くらい調達できてよかった。

本松 人材育成ってどうやってるの。

濱渦 ベンチャーって、まあ人材育成やってるとこないと思うんですけど。

橋本 うん、やってない。

本松 テーマ終わりじゃないですか。

濱渦 いやまあ、やってないっていうか、人材育成しなくても自分からやるっていう人を最初から見極めて入れてる。新卒採用でも5回くらい面接してる。フェルミ推定とか出したりとか。僕らが今ほしいのは、朝言ったことが夜変わっちゃうような時でも、楽しいですねって言ってくれる人とか。

 paperboy&co.の進です。2003年に会社創業、今はジャスダック上場。取締役、福岡支社長やってる。サービスは、2001年からやってるロリポップ、これで上場した。ムームードメイン、これで上場した。

濱渦 上場アピールやばいね。

 カラーミーショップ、これ僕がつくった。力入れてる。ミンネ、ハンドメイドのものとかを売るサービス、海外で流行ってるので国内でも流行らせたい。で、人材育成なんだけど、まあその都度その都度ってかんじなんだけど、たとえば、「お産合宿」というのをやってる。サービスをつくる合宿。僕らはWebサービスをつくる会社なので、サービスを作り続けないと死んでしまう。なので、適当にチームを編成して一泊二日でサービスをつくる合宿をやってる。OJTにもなる。P1グランプリっていうのはプレゼンチームをつくって企画のプレゼンを5分間くらいやったりする。最近はプレゼン内容じゃなくてコスプレして発表したりして点数を稼いでる人もいる。サービスだけでなく福利厚生の企画を提案してくれるチームもいる。考える力、つくる力を育成している。バレンタインチョコ0個の言い訳に最適なイベントとして、2月14日にダムを見守る会というイベントをやった。

濱渦 これは関係なくね?

 チョコもらえないとせつないじゃん。

濱渦 うん、まあせつない。

 で、ダムを見守ってれば、言い訳できるじゃん。ダムを見守ってましたと。

濱渦 意味あんの?

 決壊したら困るでしょダム。

橋本 見守るって何するの。

 いや、まあ見守るんだけど、Ustしてたら女の子がやってきてチョコくれたりとか。まあ趣旨違うんですけど。で、あとは、インド人完全無視カレーっていうのもやった。カレーといえばインド人なんで、インド人のシェフを呼んでいろいろアドバイスしてもらったんだけど、それを完全無視してトムヤンクン入れて売った。去年。今年も売ってる。あと、ロリポップ十周年キャンペーンで、長寿感あるってことで、そのへんのおじいちゃんを適当に集めて、おじいちゃんキャンペーンってのをやった。まあ、考える力ってのはこういうのを生み出すわけですが、人材育成した結果、素晴らしい会社になりましたとさ。

橋本 こういうの結構センスいるじゃないですか。ニッチの面白さじゃなくて、面白さの最大母数みたいなのの見極めっていうか。これってどうやって社内でやらせるんですか。

 まあ十周年のならたとえば十周年ってのは決まってるから、何人か集めて、ブレストして決める。

濱渦 ブレストでいいんだ。

飯島 実際、お産合宿とかP1グランプリとかの企画って、何本くらい採用されるの。

 P1はあんま。お産は、ちょいちょい。全部でやってるサービスのうち、まあ30くらいあるんじゃないですかね。

本松 ちょっと自由すぎじゃないですかこのセッション。大丈夫なの。国際カンファレンスだよこれ。まあいいけど。で、自分モデレーターだけどADKの話もちょっと。ADKで九州支社のCIチーム長やってる。福岡生まれで最初は福岡銀行に就職したけど合わなくてアクセンチュアいった。そのあと某氏先輩に、ADKの九州で新しいチーム作るからどうよって誘われたが、いや外資系コンサルでメガバンク案件とかやってて充実してるって断ったら、代理店だから芸能人の水着審査とかやるよって言われて、わかりましたと転職したんだけど、いまだにそういうのなくて騙されましたね。九州でWeb広告が本格化した7~8年前デジタル広告業界ではCGM,SNS空前のブームで、東京では適当な提案したら適当に予算とれて何だこれって感じだった。一方、福岡ではTVでのCPAはいくらだからWebでこれ以上のCPAをお願いします的な固い提案要求で、あれ?って思いながら、mixiってのがみたいなこと言おうとすると、で、それでいけるんですかCPA、みたいに返してきて、ソーシャルもういいから、CPA目標達成頼むよ、みたいな感じで、われわれはROIと向き合いながらPDCAの修業をずっとやってきた。目標KPIを達成すれさえすれば倍々ゲーム式に予算を預けられるようになり、クライアントから様々な社内データを共有してもらえるようになり、常にPDCAやってるので競合とのコンペはなく長期的なパートナーシップが結べ、何より広告掲載のためだけでないKPI達成のためのノウハウを多く習得することができた。こうしたおつきあいこそが、バズワードが浮上するたびに提案するような代理店のポジションよりも、ずっといい形で成長できた。昨今は通販に限らず日本の色々なクライアントが、CPAやらROIやらPDCAやらってのが重要という声が上がってくるようになったが、そうなると、あ、九州のチームできますけどって感じで、多くのパートナーを獲得できている。教訓的なあたりでいうと、「クライアントのKPIにコミットしろ」クライアントから預かった予算を自分のお金だと思って大事にする、オリエンの時点でKPIを確認、クライアントにKPIがなければ設定する、達成されない場合の保険プランも用意するなど。「アウトソースせずすべて自らのチームでやれ!」一部のクリエイティブやプログラミングなど特殊技能を要するもの以外はすべて自前でやる。アカウントマネージャー、CRM運用、メディア運用をすべて1つのユニットで実施するということ。業務負荷は高く責任も重くなるが、成功箇所も失敗箇所もすぐに把握して対処が可能。データやノウハウもすぐに手に入る。「メディアはバイイングするものではなくディーリングするもの」、実施するすべてのメニューについて想定CTR・CVRなどの指標を設定。立てた想定数値をもとに自らメディアの価格を仕切り買い付ける。掲載開始後は毎日観察。想定数値を下回る場合は掲載途中でもリカバリプランを策定・提案、メディアレップとのつながりもノウハウとして蓄積。「終わったら自分でクライアントにレポーティングしろ!改善策をセットに!」自ら掲載結果を報告し成功も失敗もかみしめる。何が成功要因、失敗要因だったのか把握して報告する。成功しても失敗しても次のアクションプランを提示して決裁をとる。これらを実践しつづけることで戦争のたびに呼ばれる兵隊から、決裁者に相談される参謀役になった。と、まあこういう話です。

濱渦 なんかアドテックっぽい。すげー長かったけど。

本松 モデレーターなのに俺が俺がってやりすぎた。

飯島 福岡にいても東京いったりとか足で稼ぐ営業みたいなことやってますよね。

本松 まあ福岡は東京にはわりと行きやすいんで、まあ濱渦さんは宮崎だからスカイプだろうけど、とりあえずコミットメントしてるんで、行きますっていうね。

飯島 へーとしかいいようがない。

本松 じゃ、次いきましょ。

橋本 橋本です。低学歴ですが会社やってます。ヌーラボの方針としては、Fun. Creative. Collaboration. ってのがあって、BacklogとかCacooとかっていう、開発支援ができるサービスをつくってる。Cacooは世界でヒットしてて85万アカウントくらいある。

濱渦 宮崎の人口くらいですね。

橋本 ちょいちょい宮崎入れてくるのやめてもらえませんか。

 なんでユーザー、日本少ないんすか。

橋本 日本少ないってより、海外多いっていってくれないかな。

 なんで海外なの。

橋本 まあ、なんか、まあたまたまですけど、海外のテック系ブログで取り上げられたりとか、Chrome Storeで売ったりとかしてて。

 宮崎もChrome Storeで売れば。

濱渦 お、おう。

橋本 福岡に本社、東京と京都、シンガポール、東南アジアとかにも出してる。

 でも20人くらいですよね。拠点たくさんあってマネジメントってどうしてるの。

橋本 マネジメントしないってのが基本。

濱渦 でも社長こんな感じじゃないですか。

橋本 こんな感じってどんな感じ?

濱渦 まあ、残念っていうか。

橋本 福岡なめんな。

飯島 どうやって海外の拠点の社員とってるの。

橋本 海外のカンファレンスとか行く時にブース手伝ったりしてくれる熱心なユーザーの人たちに、海外拠点のアカウントやってもらったりとか。

本松 さて時間押せ押せになってますが、最後楽天さん。

飯島 広告事業九州エリア担当してます。楽天市場、楽天トラベル、楽天ブックス、、、と40くらいのサービスを展開しているがそれらをメディアとして広告を展開している。あと九州インターネット広告協会の代表幹事もやってる。会社はちがえど、みんなで九州のWebマーケットを盛り上げていこうって感じで。当社は97年創業、国内15拠点、海外13過酷、従業員は連結で9000名。うちが人材を語る時けっこう難しいんだけど、それはいろんな事業があるからで、事業ごとの適性による育成は事業ごとに任せている。楽天全体としては、成功のコンセプトとして、「常に改善・常に前進」チャレンジ・達成意欲、「Professionalismの徹底」当事者意識、「仮説→実行→検証→仕組化」小さく産んで大きく育てる、「顧客満足の最大化」顧客の成功・おもてなし、「スピード!!スピード!!スピード!!」他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げる意思・判断ってのがある。ブランドコンセプトは「大義名分」「品性高潔」「用意周到」「信念不抜」「一致団結」なんだけど、これまあどこの道場だよって感じなんだけど。

本松 進さん橋本さんとの対比がすごいですね。

濱渦 まあようするに、やれって意味だよねこれ。

本松 雑すぎるよまとめが。お前らこのブランドコンセプト3回くらい読んでろ。

飯島 まあ、こういうふうにまとめててもきちんと伝わるかっていうと会社がでかくなってくると、わりとなかなかなんで、毎週火曜日に全社朝会やってて、一体感とかを失わないような工夫はしてる。で、あと「社内公用語が英語」っての、まじめにやってる。TOEIC導入とか。これ昇給・昇格システムと思いっきり連動してて、点数とらないと昇格できないとかなってる。TOEICだけだと英語しゃべれるようにならないから、ほかに英語のスクールとか経費でいけるとか、会議や資料や全部英語にするとか徹底してる。

橋本 これ、真ん中の食堂の写真は、トメイトですね?

飯島 そうですね。トマトじゃないですね。トメイトですね。

本松 飯島さんは英語ぺらぺらってことでいいんですかね。

飯島 いやいや。2年前はみんな400点台でしたよ。今は全社平均は700点くらいある。拙い英語でも仕事の良し悪しは関係がないってことで。

橋本 会議、日本人しかいなくても英語?

飯島 それは英語でがんばる。

橋本 喫煙室も?

飯島 そこはまあ日本語かな。

本松 そうやって公用語英語だと、みんな海外勤務もふつうって話なんだろうけど、飯島くんが海外いくのいつなの。

飯島 自分についてはわからんけど、開発の部隊とかはそういうの始まってる。

本松 時間押してるからとりあえず強引に終わりにするわ。

 

パスワードの安全性強度について

NAVERアカウントの会員登録フォーム、新しく作成するアカウントのためのパスワードを入力していくと、そのパスワードの安全性強度が示されるので、複雑なパスワードでありつつも自分では覚えやすいものとかっていうように、確認しながらアカウントを作成できるので、親切な機能であるといえる。

 

とりあえず8文字くらいアルファベットを入れていくと、強度「低」と表示された。

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数字を追記していくと、強度「中」になった。

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さらにピリオドやびっくりマーク(エクスクラメーション)など記号を挿入していくと、強度「高」、やったね! ちなみに記号を含めないと「高」の称号はゲットできませんからね!

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よしよし、これで安全なアカウントが作成できそうだと、満足して「アカウント登録」を押すと…

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パスワードには半角英数で入力してください。

 

……。

アホなのだろうか?

 

いや、安全性強度が中くらいのアカウントなので、定期的にパスワードを変更しましょう的な啓蒙活動かもしれない。

 

2013/7/24 17:25追記:【NAVER】NAVER会員情報への不正アクセスに関するお知らせとパスワード変更のお願いに基づきパスワードの変更を試みたところ、記号も使えるようになっていた。が、たとえばエクスクラメーションマークを入れたりすると、脆弱性強度表示上は「高」になっても、登録しようとすると「パスワードには半角英数と一部の記号を利用できます。」というエラーになるので注意。ピリオドとハイフンは使えた。

2013/7/25 1:13追記:Twitterでご指摘頂きまして、エクスクラメーションがだめでピリオドがOKだったは勘違いであり、逆であった(つまり、エクスクラメーションはOKでピリオドがだめ)というのが事実でした。失礼いたしました。なお半角の、大括弧始まり終わり、カンマ、ピリオド、スラッシュ、シングルクォート、セミコロン、以外の半角記号は通る、とのこと。@debiruさん、もろもろ、ご報告ありがとうございました。

 

ところでパスワードの安全性とは関係ないのですけど、この会員登録フォームのURL、ファイル名が「registAccount」となっていますが、「登録」を意味する英語は「register」であって「regist」ではありません。「regist」という動詞に「er」がついたんじゃなくて、「register」というのが「登録する」という動詞です。そもそも「regist」という英語は無いし、「registerの略」というのもちょっと苦しそう。

ファイル名とかclass名とかならまだ傷は浅いけど、APIとかで使ってたらちょっと恥ずかしいかもしれないので良い子のみんなは気を付けましょう!

 

受託だからこそ僕は生きていける

現役官僚が提言!日本のモノづくり衰退の真因は 組織的うつ病による「公私混同人材」の死蔵である|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

という記事があって、まあ内容は無いようというか、わりとどうでもいい感じなんだけども(言わんとしたいことはわかるんだけども)、ただ特にタイトルにもある公私混同人材という部分に関しては、「ああ、それだ。それそれ」的な按配を連想した。

記事では4ページ目で、公私混同人材とは何ぞやという筆者の定義を書いていて、それは

「公私混同」とは、“私”として実現したい何かがあり、それを公的な役割である「職業」を通して実現しようとすること

ということだそうだ。うん、この部分はとてもしっくりきた。というのも、たとえば僕がそうだから。

ちょいと前に、えふしんさんが「ネットサービスの成功者は「とりあえず受託」という言葉使うのやめません?」という記事を書いていて、わかるんだけども、なんかしっくりこなかった。なんでかっていうと、僕は受託こそ生きていく道とさえ思っている人間であるものの、"ガチ受託" っていう表現になんか違和感があって。(ガチじゃなくてマジとかピュアとかでも同じ。なんというか、そういうことじゃないってのがあって)

 

で、ここで「公私混同」という表現に出会った。ああ、これだな、と思った。

 

そうなんだよね。こう、我々のような受託命なデザイン従事者ってのは、何を考えているかというと、「クライアントのふんどしで自分の相撲をとる」ために受託してるんじゃないか?と思うんだけど、違うかな。

だからこそ、僕なんかは、別に差別じゃないんだけど、クライアントはできれば影響力が大きいところだと嬉しい的な部分はある。(もちろん小さいところでも、喜んで受託するけど。弊社のような零細は、声がかかっているうちが華だから。請けた仕事はどれも常に粉骨砕身の姿勢が大前提。)

 

深層心理というか、超正直な気持ちでいうと、別にクライアントのパートナーになって彼らの夢を一緒に実現したいとか、そういうことじゃなくて、単に、クライアントが市場や社会に対して持っている威光にあやかって、そのふんどしで自分の相撲をとる、つまり、僕のやりたいことを具現化したいだけなんだ。だから受託を好んでやっている。ようするに、そうした威光を自分でイチから作り出すのは正直無理だと思ってるってこと。

で、そうしたプロセスにおいて、クライアントのパートナーとしてやっていくっていうスタンスが、長い目で見ると近道なんだよねっていう部分があって、だからそういう風な語り口になっているっていうのはある。(別に、"なりたくない" わけじゃないから。なれるんだったらなりたいしね。)

 

ちなみに、僕が他人のふんどし使ってやりたいことってのは何なのかというと、短期的には「新しい "やり方" の模索と実践」、長期的には「高度なアクセシビリティがインターネットの大前提とか共通言語になってる状況」って辺り。中期的には、短期的なものの定着やその改善ってのもあると思う。自分のふんどし使ってやりたいことは、もっと色々たくさんあるけど、ありすぎてどれだけ出来るかわからない。他人のふんどしを使わせてもらえる範囲に関しては、全部、きっちりやってこうと思ってる。それが受託屋として存在する証左になるし、ちゃんとやんなかったら、やりたいことの実現が遠のくだけだからね。

 

いわゆる "受託" って表現には、えふしんさんのいうような「アルバイト」だったり「ガチ」だったりっていうのとか、いろんな意味があるんだろうと思う。それはそれでいい。僕はそれらとはまた違った "受託" として解釈しているなと感じているけど、ま、多様性ってことで。でもって、多様性という観点では、「とりあえず受託」もアリな気はしている。「とりあえず受託」と「アルバイト」も違うと思うんで。ほんとに日銭が目下必要でアルバイトっていうなら、別に、受託じゃなくてもいいわけだし(引越し屋とか、もっとなんか日雇い系とかあるし)。

 

”とりあえず受託" みたいなのは、自分のふんどしで相撲を取りたい人たちの、ぎりぎりの台詞なんだろうと思う。そんで、その表現を見て「何をー!」みたくなる人たちは、なんというか、自分は誰のふんどしでどういう相撲を取りたいのかが、はっきりしてないのかしら?という気も実はしているんだけど、どうなんだろう? 僕は他人のふんどしで相撲を取るのが前提なので、"とりあえず" という気持ちは無いんだけども、そういう前提が無かったら、"とりあえず" という気持ちがあってもいいんじゃないかなあ。だって、「何をー!」ってなる人って、彼らの台詞が "とりあえず起業" だったら、別に「何をー!」ってならないんじゃないかなあって(ようするに、自分が受託やってるから、受託を自分の思う意味以外で取り上げられると…っていうことなのではっていう)。

 

とりとめなくなってきたから無理やりまとめると、"受託" って「手段」だと思う。やりたいことの何かを実現するための。"起業" も「手段」だし。ただ、事業の "運営" や "存続" は「手段」を有意なものにするために、うまいことやらなければならない「使命」だから、きちんとどうにかしないといけない。「手段」がとりあえずだろうがガチだろうが、「使命」は常に粉骨砕身でね。

 

とまあ、その辺きっちりしてれば、"とりあえず受託" だって何だって別にいいんじゃないか?…ということで、なんかいろいろ腑に落ちる人いるんじゃないかって、勝手に思った次第なのでありました。完。

 

僕自身は、受託をやってるからこそ、生きていけてます。