ネコメシCEOブログ

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longdesc属性に関するどうでもいい話

HTML5向けにHTML Image Description Extensionとして、いわゆるHTML4.01でいうところのimg要素のlongdesc属性のドラフトが出ていました。

という話がGoogleグループのhtml5jに投稿されていて、Firefoxしか実装してなかっただの、Operaは10.10からサポートしていただの、IE8もlongdescをツールチップで表示するだの(IE6から導入されたと書いてあるけど、IE6ではDOM的にアクセスできたっていうくらいの実装だった気がする)ということですが、たぶん、まっとうな実装でかつ最初の実装はMozillaではないか?と思います。

ということで、そんな感じで検索してみますと、やはりそうでした。Mozilla 0.9.7からの新機能ですね。Netscape 6.1が初出だという情報も見かけましたが、本当かなあ。Netscapeって6.2でもMozilla 0.9.4ベースだったような(まあlongdescを実装したブランチだったという可能性がゼロとはいえないけれども)。

 

しかしまあ、それにしても、なぜ今longdescなのか?という印象があります。longdescを推すということは、別のリソースで説明したいという欲求なんですかね。でもlongdesc用のページをもう一個書くとか超面倒くさいんですけど(まあ別にプレーンテキストとかでもいいんだけど)。なんというかリソースのメンテナンス的な意味では同一リソース内に書いてあったほうが良いんじゃないかという気がしていて、aria-describedbyのほうが実質的には使いやすい気がするんですけども。「Long descriptions are often too lengthy and detailed to be included on the main page.」だといっても、とりあえず書いておいて、表示上は隠しておくとかどうにでもなるんじゃなかろうかと思いますし。

 

ところでHTML5: Techniques for providing useful text alternativesってかなり気合入ってますね。知らなんだ。図表のaltに結構長い文章を入れているようで、僕もaltに長い文章入れてもいいじゃん派なので賛同できます。ちなみにこうしたaltの書き方的な解説文としては拙著「altはつけるだけじゃなくて」という記事もありますのでついでに紹介しておきます。

IEも8からやっと、altをツールチップで表示しなくなったのは良いことですね(ツールチップで表示されてしまうと、長いaltを入れるのに躊躇したり、いちいちtitle=""を併記するみたいな鬱陶しいことが必要だったりしていたので)。ただIEはある程度の長さでツールチップを改行してくれてたのでまだマシで、かつてのNetscape Navigator(いわゆるヨスケ)なぞ、ツールチップが一切改行されなかったうえにtitle=""併記も効かなかったので色々しんどかったという遠い記憶があります。

 

あの頃は良かったなあ。

徹夜しても、翌日ふつうに働けて。