ネコメシCEOブログ

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では社長は、いつからUXデザインできるようになるのか?

我が社(ネコメシ)のホープ、山本郁也くんのこちらの記事、

UXデザインは組織づくりにコミットできる人が知るべき!株式会社ネコメシ・山本郁也氏インタビュー

組織づくりにコミットできる人、ようするに社長とか経営者のことだと解釈すればよいわけですけれども、社長はUXデザインを知っておくべきだというお話。たゆまぬ努力と向上心で、経営に忙殺される日々の合間も、せっせとUXデザインを学んでいかねばならないよということですね。

一方で、この記事には「本をちょっと読んだだけで理解できるようなものではないです」とも書かれています。

 

はて?

では社長は、いつからUXデザインできるようになるんでしょう。

 

社長は経営の専門家であって、UXデザインの専門家ではないですね。勉強しても知識という程度が限界で、実践的な経験を備えるようになるのは難しいんじゃないでしょうか。あ、僕のように、デザイン現場の底辺からの叩き上げ社長は、別として。

言い方の話だよというツッコミも想定されるのであらかじめ書いておくと、UXデザインのベースには事業戦略がどうしても必要なわけで、その事業戦略なんかは、もともと社長ないし経営幹部にとっての業務の最たるドメインであるといえます。したがいまして、そういう意味じゃー、そもそも社長ってUXデザインやってるんじゃないの?という。ただまあ、それが「好き嫌い」とか「社長の勘ピュータ」とかで戦略の構築をするんじゃなくて、UXデザインの手法で構築しましょうね、ということ……だというのであれば、まあわかる。ちょっとだけ、用語レベルの知識でいいから言葉づかいとかを覚えて、そのフィルタを通して物事を考える時間をちょこっと設けるだけで、たぶん社長の事業戦略もUXデザインの成果だよって公言できるようになるでしょう。違う言い方をするなら目線を変えるということ。超ざっくりいうと、ユーザ側からのベネフィットで説明できればOKというか。

そういう意味じゃ、本をちょっと読んだ程度で理解できるような気がしますね。自分がふだんやってることを、UXデザイン的な言い回しで言い換えればいいというか。

 

まあクライアントの社長方面にはそんな感じで「大丈夫ですよ社長!社長がいつもやってるアレのことですから!」と話して安心させるとして、とりあえず、相手側に「UXデザインを知っておくべき」と一方的なのも何ですから、UXデザイナーも会社や組織のデザインをできるくらいには、経営というものを知っておくべきではないかなと思いましたし、UXデザインが包含するといわれる各領域(企画、広報、営業、その他いろいろ)についても知っておかねばならないだろうし、我が社(ネコメシ)も大変なお仕事を生業にしているなあと、改めて思った次第です。CEOなのに。